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失敗からの窓選び

2024年 04月 03日 (水) 15:18

失敗からの窓選び

窓は家づくりの中でも重要なパーツの一つ。外観や、部屋の明るさ、断熱、防犯など、生活に大きく影響を与えるものです。今回は1回目の家づくりで失敗した経験をいかした窓選びのポイントをご紹介。

窓の知識① 窓の種類とコスト

窓選びにはいくつかのポイントがありますが、わが家が重視したポイントは以下の4つ。

・外観
・防犯性
・予算
・断熱

窓は基本的には、引き違い窓、縦すべり窓、横すべり窓、上げ下げ窓、FIX窓の中から選ぶことがほとんどだと思います。それぞれの窓の主な特徴を表にしました。

窓の知識2 防犯性能

これからすると、北欧風ハウスの窓は「引き違い窓以外」が候補になるのですが、引違い窓以外は高価という問題があります。そこで、わが家は目立たないところだけ引き違い窓を採用しコストを抑えることに。

ハウスメーカーと契約する前に、引き違い窓以外の窓を採用すると、どれくらい見積もりが上がるかチェックしておくことが重要になってきます。

ちなみに、わが家の場合、窓の総額は120万円でした。業者の仕入れ値でこの価格ですから窓が家の建築費用に大きく影響することが分かります。

窓の知識2 防犯性能

2つ目は窓の防犯性能。わが家は窓の防犯対策については以下を検討しました。

・シャッター
・防犯ガラス
・格子
・鍵
・窓の位置
・窓の大きさ

この中でも防犯ガラスは想像以上に高額でした。わが家は目立つ部分だけに採用しましたが、その他はお手頃な格子付き窓にすることに。

また、お金をかけずにできる防犯対策として、窓の位置と窓の大きさを工夫するのもおすすめです。

わが家は防犯が必要な1階の窓に幅25cmの縦すべり出し窓をいくつか採用。縦すべり出し窓は、開くと開口部が狭くなるので侵入しにくくなる構造も決め手でした。

窓の知識3 断熱性能

1回目の家づくりの時、わが家は断熱については全く無頓着でした。これが1回目の最大の失敗だったと言っても過言ではありません。

家全体の断熱性能に窓の性能が大きく影響していることを知らずに、窓の性能が低いプランでハウスメーカーと契約してしまったのです。その後、1回目のハウスメーカーとは解約となり事なきを得ましたが、そのまま家が完成していたら今ごろ後悔していたかもしれません。

具体的には、上でご紹介した窓の気密性の話や、サッシの素材、スペーサーの素材、Low-Eの種類、ガス入りの有無、などなど本来なら部屋ごとに適した仕様を選ぶ必要があったのに、そんなことつゆ知らずすべてハウスメーカー標準仕様になっていました。

最終的にわが家は「アルミ複合サッシのLow-Eガラス(遮熱タイプ)」の窓を採用。さらに2階リビングは性能の高い窓にグレードアップしました。

樹脂サッシにもあこがれましたが、住んでいるエリアを考慮しつつ、わが家の予算の範囲では最高の窓を選べたので何があっても後悔はありません(今のところ)。

わが家の窓の仕様

以上をふまえた結果、わが家がたどりついた窓の仕様がこちら。

サッシ工事

さて、サッシ工事の日。わが家がこだわりにこだわった窓たちが搬入されていました。

夕方にはこのとおりすべての窓が設置完了。ちゃんとLow-Eガラスになってる?細かいところをチェックする窓オタクになってしまいました(笑)。

次はアイシネンの吹付け断熱工事。木工事もそろそろ終わりに近づいてきました。

外壁下地

2024年 02月 17日 (土) 12:03

木工事外壁の下地選び

この度の石川県能登地方を震源とする地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

工事の流れ

わが家の 工事の流れはこちら。 今回は22日目 「外壁の下地」の工程

【18日目】基礎完成
【20日目】建方(1階部分)、足場組み
【21日目】上棟
【22日目】外壁の下地 ←今回のお話
【25日目】屋根工事
【27日目】床工事
【36日目】サッシ工事
【34日目】階段工事
【42日目】断熱工事/外壁工事

上棟の翌日、工事が始まる前に現場へ行ってみました。

現場が近づくと新しい木の香りがただよってきます。まだ上棟したばかりで柱と屋根しかない状態ですが下から見上げると壮観です。

実はこの状態が見られるのは人生でほんの数日しかなかったりします。貴重なタイミングなのでいろんな角度からたくさん写真を撮っておくのがおすすめです。

筋交いがない?

柱の構造を見ていると「筋交い」が少ないことに気がつきます。

筋交いは気密が取りにくく、断熱材の施工がしにくい理由もあり、高気密工断熱の家を建築する場合は採用されなくなってきているようです。

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地震や台風などの横からの力に耐えられる壁を耐力壁といいますが、現在では筋交いの代わりに「耐力面材」が多く採用されています。耐力面材は気密をとりやすく、断熱材が施工しやすいのに加え、面で強度を保つため建物にかかる負荷を分散することができ地震や台風の揺れに強いメリットもあります。

以前、ハウスメーカーで契約していた時は耐力面材は構造用合板一択でしたが、今回は分離発注(建築士事務所)なので自由。

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いろいろ調べると、安価な構造用合板から、建材メーカーが開発した耐力面材(モイス、ダイライト、ハイベストウッドなど)までさまざまな選択肢があることが分かってきました。

費用を抑えたかったのもあり構造用合板が候補だったのですが、建築士のおすすめもあり ダイライト を採用することに。その理由は後ほどご紹介します。

構造用合板とダイライトの違い

構造用合板とダイライトの特徴をまとめてみました。

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これを見比べると両者は耐震性は同じくらいですが、ダイライトは構造用合板のデメリットを補う仕様になっていることが分かります。

ダイライトを採用した一番の理由

では、耐震性はほぼ同じなのになぜコストをかけてでもダイライトを採用する必要があったのか?

それは「ダイライトに湿気を通す性質(透湿性)がある」のが理由でした。

わが家は、断熱材にこちらも透湿性のあるアイシネン(発泡ウレタン断熱のひとつ)を採用する予定だったので建築士さんから、

「断熱材にアイシネンを使うなら、ダイライトがおすすめです」

というご提案をいただいていました。

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つまり、図のようにアイシネンのように透湿性を持っている断熱材と、透湿性を持たない構造用合板を組み合わせると、壁内に結露が発生してしまうリスクがあるということです(左図)

結露は柱を腐らせ、結果として家全体の耐震性が落ちることにつながるため、長期的な耐震性を考える場合、ダイライトがおすすめというわけです。

こうして、わが家はダイライトを採用することになりました。

ダイライトの工事の様子。

外壁の下地が完成

その日の夕方、現場にいってみるとダイライトがすでに貼られていました。さすが仕事が速いですね!

あ、上棟の写真3枚しか撮ってない…。

外壁下地の完成

住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業

2023年 11月 18日 (土) 14:03

(お知らせ) 令和5年11月10日に閣議決定された経済対策「住宅省エネ2024キャンペーン」におきまして、 環境省の「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」、 経済産業省の「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」及び 「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」における補助対象の契約日、着工日の考え方を見直す報道発表がされました。

<経済産業省、国土交通省同時発表>

1. 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて住宅の省エネ化の支援を強化するため、環境省は、既存住宅における熱損失が大きい窓等の開口部の断熱性能を高める改修工事に対し補助を行います。

2. 環境省、経済産業省及び国土交通省は、住宅の省エネリフォーム等に関する補助制度をそれぞれ実施するとともに、各事業をワンストップで利用可能とするなど連携して支援を行います。